クライアント事例:診療所拡張 永瀬歯科医院

「建物も住所も異なる物件で『拡張』を実現」─ 周囲から『100%無理』と言われた歯科医院拡張を、わずか2週間で承認取得した事例

(神奈川県川崎市/歯科医院)

■ 結論

神奈川県川崎市の歯科医院では、ホワイトニング需要の拡大に伴い、本院とは建物・住所・道路を隔てた別物件への事業拡張を計画していました。
しかし一般的には、同一建物内かつ隣接区画でなければ「拡張」として認められないケースが多く、周囲の専門家からも「100%無理」と言われる状況でした。
そのような中、当所で自治体との交渉を実施。物理的一体性ではなく、「機能的一体性」を丁寧に証明することで、わずか2週間足らずで拡張承認を取得し、2022年10月にホワイトニング専門施設「ホワイトエッセンス」のオープンを実現しました。

■ ご相談前の状況

神奈川県川崎市・小田急線柿生駅徒歩1分の立地で、一般歯科・小児歯科・予防歯科・口腔外科・インプラント・ホワイトニングなど幅広い診療を行う地域密着型の歯科医院様です。
2007年の開院以来、「患者さんの不安や悩みに寄り添い、通うことが楽しみになる歯科医院」を目指し、診療を続けられてきました。

特に近年は、全国展開する「ホワイトエッセンス」の加盟医院として、ホワイトニングやクリーニングなど審美・予防分野へのニーズが増加。従来は本院内で対応していたものの、利用者増加によりスペースが手狭となり、専用施設の開設を検討されるようになりました。
その候補地となったのが、本院が入居するマンションの隣に位置する別建物「ハルグラン柿生」の1階区画でした。

この物件は、地域住民の動線上にある食品スーパー入口付近という好立地で、以前から長期契約していた物件でもありました。当初は歯磨き教室や保育スペースなどへの活用も検討していましたが、最終的にホワイトエッセンス専用施設として活用したいと考えるようになったのです。

■ 背景/本手続きの難しさ

一般的に診療所の「拡張」として認められるには、

・同一建物内であること
・隣接した区画であること
・医療機関として一体運営されていること

などが重要視されます。しかし今回のケースでは、

・本院と別建物
・住所も異なる
・道路を挟んでいる

という状況であり、通常の「拡張」の考え方からは大きく外れていました。
そのため、医療関係者やコンサルタント、関連業者などに相談しても、「変更届による拡張は不可能」「分院として申請するしかない」という回答ばかりだったといいます。

ただし、分院扱いとなると別途院長を立てる必要があり、人件費・管理体制・サービス品質の維持など、多くの課題が発生します。
永瀬先生としては、「自分自身が理想とするホワイトエッセンスのサービス品質を維持したい」「患者さんの期待に応えたい」という強い想いがあり、どうしても『拡張』という形で実現したいと考えていました。

■ 難易度が高かった理由と本件の課題

本件が極めて難易度の高い案件だった最大の理由は、「物理的一体性」が極めて弱い状態で、自治体から『同一医療機関の拡張』として認めてもらう必要があった点にあります。
通常、拡張申請では「同じ建物内で隣接しているか」が重要視されます。しかし今回は、

・建物が別
・住所が別
・道路を挟んでいる

という状況であり、形式的に見ると『別の施設』と判断されても不思議ではありませんでした。
そのため、単純に図面や契約書を提出するだけでは承認される可能性は低く、自治体に対して「実質的には一体運営である」ということを、論理的かつ具体的に説明する必要がありました。

さらに問題だったのは、こうしたケース自体が極めて珍しく、前例や一般論だけでは進められなかった点です。
周囲の専門家が「100%無理」と判断した背景には、

・自治体側がどう判断するか予測しづらい
・法律上グレーな論点を含む
・通常運用の延長線上では対応できない

という事情がありました。
また、患者動線・安全性・個人情報管理・カルテ運用・スタッフ移動などについても、通常以上に細かな確認や説明が必要となるため、単なる書類申請ではなく、自治体との高度な折衝力と実務経験が求められる案件でした。

▲写真の右奥のマンションが本院のあるKS柿生。
左手前のマンションが今回拡張を行ったハルグラン柿生

■ ご提案・対応内容

柏崎法務事務所では、永瀬先生からの問い合わせを受けた段階で、「不可能な理由」を探すのではなく、「どうすれば実現できるか」という視点で案件に向き合いました。
まず、本院と拡張予定物件の位置関係や運営体制について詳細にヒアリングを実施。患者動線やスタッフ運用、個人情報管理の方法などを細かく整理し、自治体との交渉に必要な情報を精査していきました。

特に今回重要だったのは、「物理的一体性」ではなく、「機能的一体性」をどう証明するかでした。

具体的には、
・患者さんの移動に安全面の問題がないこと
・歯科衛生士の移動体制
・カルテなど個人情報の管理方法
・医療サービスとしての一体運営
・本院との連携体制

などについて、自治体側が懸念しそうな論点を事前に洗い出し、根拠を整理したうえで交渉を進めました。
また、「どの情報を出すべきか」「逆に不要な情報は何か」についても整理し、永瀬先生側の負担を最小限に抑えながら手続きを進行。スピード感を重視し、メール・電話を中心に迅速にやり取りを重ねた結果、一度も対面を行わないまま承認取得まで進めることができました。

■ 結果

自治体との交渉の結果、本件は正式に「拡張」として認められ、依頼からわずか2週間足らずという短期間で承認を取得しました。
その後の変更届作成や各種申請手続きも柏崎法務事務所がサポートし、2022年10月11日、ホワイトニング専門施設「ホワイトエッセンス」を無事オープンすることができました。

永瀬先生は、「承認が下りたと聞いた夜は嬉しすぎて眠れなかった」と語っており、周囲から“絶対無理”と言われ続けた計画が現実になったことに、大きな喜びを感じられていました。

また、本院では一般診療、小児歯科、予防歯科などを継続しつつ、新施設ではホワイトニング・デンタルエステ領域を強化。専用機材も追加導入し、より専門性の高いサービス提供が可能となりました。

さらに今回の成功により、今後の拡張や分院展開についても具体的な展望を描けるようになり、医院経営としての可能性も大きく広がる結果となりました。

▲ハルグラン柿生 1階にオープンした永瀬歯科医院 ホワイトエッセンス

■ お客様の声

医療資材の業者さんや医療系の開業コンサルの方など、事情に詳しい周囲の人に一通り話してみましたが、皆さん頭を抱えてしまい、「100%無理」という絶望的な言葉も返ってきました。
分院開業だと別で院長を立てなければいけなくて、コストの面でも、私が理想とするサービスを実現できるか、という意味でも現実的ではありません。

それでも「どうしても事業を拡張させてお客さんの期待に応えたい」という熱が冷めず、1%でも可能性があるのならトライしたいという思いで、自分で一から方法を模索してたどり着いたのが、柏崎さんでした。

インターネットで「医療法人 分院」みたいなキーワードで検索して柏崎さんの法務事務所のホームページにたどり着きました。

ホームページの記載内容から、はっきりとしたコンセプトや法務事業へのポリシー・情熱が伝わってきて、私のエネルギーを受け止めてくれるのではないかと感じました。

メールを送ってからすぐにお電話をいただきましたよね。丁寧な対応で、最初からかなり細かくいろいろ質問されました。これまで相談した方と一番違ったのは、一言も「無理」とは言われなかったことです。
柏崎さんなら私の夢を叶えてくれるかもしれないと、とても頼もしく、安心して依頼できました。

その後のやりとりでも、とても動きが早く、川崎市との交渉ではどんな情報が必要で、逆にどんな情報が不要なのかもわかるように、とてもわかりやすくご連絡いただきました。そのおかげで、一度も対面で会うことなく手続きが終わりましたが不安はありませんでしたね。

柏崎さんから「承認が降りました」と連絡をいただいた夜は、あまりに嬉しすぎて眠れませんでした。思い描いた夢をやっと実現できると思うと、とにかくワクワクして…。
それまで相談に乗ってもらった人達に拡張が認められたことを話すと、「一体どんな手段を使ったの?」と、とても驚かれました(笑)

拡張の承認が降りた後、変更申請書の作成や手続きもすべて柏崎さんにお任せし、念願のホワイトエッセンスをオープンできました。
もともと1台しかなかった専用の機材を追加で2台導入しましたので、これからはホワイトエッセンスにより一層力を入れながら、小児の矯正治療などにも力を入れていきたいです。

今後も拡張や分院展開をする言葉あれば、柏崎さんに相談させていただきますので、これからもお力添え、よろしくお願いします!

■ 本事例のポイント

本件は、一般的には「拡張」として認められにくい、極めて難易度の高いケースでした。通常、診療所の拡張として認められるためには、「同一建物内」かつ「隣接していること」が前提とされることが多く、今回のように「建物が異なる」「住所も異なる」「道路を挟んでいる」という条件では、分院扱いになると考えられるのが一般的です。

しかし本件では、「どうしてもホワイトエッセンスを実現したい」という院長先生の強い想いのもと、単なる『物理的な近さ』ではなく、診療運営上の一体性や安全性を丁寧に整理・立証することで、自治体との交渉を成功させました。

特に、患者様の導線、安全管理、個人情報管理、スタッフ運営などについて、行政側が懸念しうる論点を事前に整理し、「機能的一体性」を具体的に説明できたことが大きなポイントでした。

また、本件では、周囲の専門家から「100%無理」と言われる中でも、最初から『不可能』と決めつけず、実現可能性を前向きに模索し続けたことも重要な成功要因でした。実際に、ご依頼から約2週間という短期間で自治体との交渉をまとめ、拡張承認まで到達しています。

さらに、拡張承認後の変更申請や各種手続きについても一括して対応することで、院長先生側の負担を最小限に抑えながら、スムーズなオープンを実現しました。

本件は、

・建物・住所が異なる拡張
・通常は難しいと判断される案件
・自治体との高度な交渉
・機能的一体性の立証
・美容・ホワイトニング分野への事業拡大

といった複数の難易度の高い要素が重なった事例であり、医療業界特有の制度理解と、個別事情に応じた柔軟な対応力が求められたケースだったといえます。

~掲載ご協力医院様~

医院名 医療法人ぼたん会 永瀬歯科医院
院長 永瀬 あゆみ様
所在地 川崎市麻生区上麻生5-39-12 KS柿生206
URL  https://nagase-dc32.com

診療所拡張は個別性が高く、立地や建物条件、診療体制によって可否が大きく異なります。
私たちは、現在の状況をお伺いしたうえで、拡張が可能かどうかの判断からご相談を承っております。また、現時点で具体的な計画が固まっていない場合でも問題ありません。
そのような場合、まずは可能性の有無を整理するところからサポートいたします。

他の専門家で対応が難しいとされたケースについても、お気軽にご相談ください。

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※法務手続きは行政書士法人プロシアス法務事務所が担当します。
※コンサルティングは柏崎法務事務所が提供します。

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